全13話
ストーリー:4.2
キャラ:5.0
作画:3.2
作中BGM:4.5
OP/ED:5.0
おすすめ度:4.4
合計→26.3/30.0
女子の高校野球を舞台にしたスマホゲーム「八月のシンデレラナイン」のアニメ版。
2年前に第1話〜第12話の初回放送が行われ、昨年は再放送。そして今年は再放送に加え、新たに制作された第13話が放送されたという特殊なパターン。更に、再放送では初回放送時の作画ではなく、ブラッシュアップされた円盤ver.が使用されてます。
ストーリーは中学時代に全国優勝を経験した主人公・有原 翼が女子野球部はおろか男子の野球部すらない里ヶ浜高校で女子野球部を作り、仲間を集めていきながら最終的には全国大会へ……って感じ(女子野球はチーム数が少ないので、予選が無くいきなり全国大会)。
と言っても、“全国優勝”を掲げるというよりはどちらかと言うと“野球を楽しむ”ことの方が優先順位が高く、結果に拘っている清城高校や向月高校との対比が効いてます。
結果よりも楽しむ方を重視しているという点は、他の野球作品との差別化も出来ていると思いますし、この切り口は正解だったんじゃないでしょうか。特に第1話が良いですね。
部員集め回は、入団テストに落ちたから部に加入するという東雲ちゃんの加入理由がどうしても腑に落ちないですが、それを除けば全体的に良かったかなと。
第3話で結構あっさり加入した阿佐田先輩と岩城先輩は、清城高校との練習試合で惨敗した後に悔しいとか反省の言葉を口にしていて、ここでしっかり野球に向き合っていることが分かる“泳がせパターン”が良かったし、第7話で加入する倉敷先輩と九十九先輩は“笑顔”がテーマになっていて野球部がその笑顔が出る“居場所”になっていることに気付くというエモい展開でした。
東雲ちゃんはテストの際に女子野球部が応援してくれたお返しという捉え方も出来ますが、加入前まで女子野球部を“野球ごっこ”と称していたわけだから、女子野球部の練習への姿勢に感銘を受けたとか、女子野球部に対しての気持ちの変化が欲しかったですね。
作画は正直初回放送版は気になってしまうくらいの酷さでした。ブラッシュアップ版でマシにはなったものの、レビューする上では初回放送版を無視することは出来ないので点数としては低め。
あと、ブラッシュアップ版になってもちょいちょいおかしいシーンがあるんですよね。ぎこちないダイビングキャッチや前を走るランナーの足を刈る勢いでスライディングでホームに突っ込んでくるランナーとか(後者はホント危ないプレー)。
作中BGMは試合パート時のBGMがかっこよくて良かったですし、第12話でカバー曲「世界でいちばん熱い夏」を流したのも良かったです。
OP/EDはEDでストーリー展開に応じて絵が変わるという工夫や、再放送の第8話からはED曲が変わっていく仕様にしたのも観てる側への刺激という点で評価したいところです。
野球を扱う作品のほとんどが“結果を求めるストーリー”になる中、ハチナイは“勝敗は勿論大事だけど、どちらかというと野球を楽しむことに重点に置いている”稀な作品。
ほとんどが初心者からスタートしているからこそ、他の野球を扱う作品からは感じ取れない野球の魅力が感じられるんじゃないかなと思います。
