シャチと鯨
雲の塊のような記憶の底に、確かに何かがあるのだが、
どうしても彼は、それを思い出すことができかった。
そして今日も、狩りが始まる。
シャチの若きリーダーとして、彼は、仲間に指示を与えながら
獲物を取り囲み、追い詰め、餌食とする。
今日の獲物は、北へ向かって長い旅を続ける鯨の母子。
彼らは、母と子供の間に割り込み、
子供のほうに体当たりしたり、覆いかぶさって窒息させたりして、
いたぶりながら弱らせていく。
必死で阻止しようとするものの、
多数のシャチたちになすすべもない鯨の母親が、
泣きながら言った。
「どうか、その子を許しておくれ。私のほうを襲っておくれ」
彼は言った。
「年老いた鯨の、硬い肉には興味がない。
我等に必要なのは、幼い鯨の、命あふれる栄養なのだ。」
母鯨が言った。
「あなたがたには慈悲はないのか。
私の苦しみや悲しみをわかってもらえないのか」
彼は言った。
「これが自然の掟であることを、
長く生きたあなたに、わからぬはずはあるまい。」
母鯨が言った。
「私は生きている限り、この苦しみを繰り返すのだろうか。
あなたがたは、
何度私の大事なものを取り上げれば、気がすむのだろう」
すると、彼の頭の中の雲の塊に、突然鋭い光が差し込んだ。
そして彼は、
仲間のシャチたちに、その幼い鯨から離れるように命じたのだった。
傷つき弱りながらも、幼い子鯨は、
再び母親に寄り添い、北の海を目指して旅路についた。
仲間からの怪訝な視線にさらされながら、
彼は、去っていく親子鯨に向かって、
無意識に言葉を漏らしていた。
「おかあさん・・・・」
閃光のように現れて、
すぐに消えていくだろう遠い遠い昔の記憶。
彼は、
あの母鯨とともに、
北へ向かって旅をしている最中にシャチに食われ、
そのあとシャチとして生まれかわってきたのだった。
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村主さんが大好きだっ(/・ω・)/☆
エキビジョンの村主さん、
とっても可愛らしかったです^^*
でも、少し疲れているようでした。
あとはゆっくり休んで、美味しいパスタでもたべて、
帰国までの時間を楽しんでほしいですね^^*
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格闘家を目指してみる
金メダルおめでとう☆
荒川さん素晴らしい演技でしたね^^*
風格というイミでは、郡を抜いていたと思います。
「この銀板は私のものよ、オホホのホ~♪」って
聞こえてきそうでした^^*
いつの時代も、
美しい骨格や筋肉で形作られた肉体を駆使して
感動を生む人々は、
へなちょこ運動能力しかない、私の憧れだったりします。
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犬おばさん
人間よりも犬のほうが、
無償の愛を知っていると思うことが、たびたびあります。
太古の昔から私たちは友達でした。
ずっとこれからも、大事な友人として仲良くやっていきたいものですね。
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部長さんの罰ゲーム
どんなにおっかない上司でも、
こういうノリを大切にしてくれるのならば、
きっとみんなから愛されます。
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扉
ウサギの国がありました。
そこは城壁で守られていて、
暑くもなく寒くもなく、病気もなく、
食べるものは豊富に行き届き、
まさしくこの世の楽園のような場所でした。
そこに住むうさりんとうさぴーは、ちょっと変わったウサギでした。
彼らは大勢のウサギと一緒にいても、
楽しそうなフリをするだけで、
いつも孤独を感じていました。
何をしても何を見ても、彼らの心は満たされず、
いったい自分は、
生きているのか死んでいるのかさえもわからずに、
自らの身体を傷つけて、それを確かめてみることもありました。
彼らの得体の知れない心の苦しみは、
いったいどうすれば癒されるのか、
この国の中では、どこを捜しても見つかりませんでした。
ある時、二人は、
城壁の扉が、ほんの少し開いていることに気がつきました。
うさぴーが言いました。
「ボクはここから出ていくね。
外には、僕の弱った心を癒してくれる何かがあるかもしれない。」
うさりんが言いました。
「私はここから出ていかないわ。外には癒しどころか、恐怖しかない。」
そして、二人はさようならを告げあい、
うさぴーは静かに扉の外へ出ていきました。
でも外の世界は、
うさぴーが思っていた以上に、過酷な世界でありました。
命を守り、生命をつなぐための食物を捜すことで精一杯。
病気になっても誰も看病をしてくれる人もいない。
彼を癒してくれるものなんて、どこにもありませんでした。
じきに彼は、あんなに取り付かれていた心の苦しみを忘れてしまい、
その代わり、「生きる」ことだけに、
すべての集中をしていかねばならなくなったのです。
やがて数年が過ぎたとき、
扉のそばで、うさぴーのなきがらが発見されました。
みな、口々に言いました。
「だからいわんこっちゃない。
この城壁の中にさえいれば、もっともっと長生きできたのに・・・」
でも、うさりんは、
うさぴーのむくろの中に、誰よりも長い人生を見ていました。
ゆっくりゆっくり何事もなく時が流れていくだけの城壁の中で、
どんなに長いと思える時間を過ごしたとしても、
うさぴーほど長生きできる者などいないのだということに、
やっとうさりんは、気づきはじめていたのです。
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