少し古めの映画ですが、いろんな人の演技がまだまだ下手なのが新鮮です。

なんとなく不思議な感覚を味わえる映画です。

映画「恋愛寫眞」


この映画は、別れた昔の恋人から届いた手紙を基に、付き合っていた頃の回想と、恋人を探しながら出会う様々なものから主人公が成長していくという物語です。

そして、タイトルが示しているとおり、写真を中心に話が進んでいきます。

映像の中にたびたび挟みこまれる写真が、作品を不思議な印象にしています。


この物語の主人公は、うだつのあがらないプロの写真家「誠人」です。

そのもとに、過去付き合っていた「静流」から個展を開くためのお金を送って欲しいという手紙が届きます。

そこから、大学時代の出会いを見つめなおしながら、「誠人」は「静流」に会いに行くことを決めます。

しかし、写真1枚を基に彼女を探すのでなかなか見つからず、様々な人と出会いながら、「静流」の今をNYの街で見つけていくことになります。


「誠人」は、写真が好きな普通の人。

現状に満足できず、何かできると信じてもがき続ける人間です。

そんな「誠人」が、天真爛漫、自由奔放な「静流」に出会います。

「誠人」から写真を習った「静流」は、その性格に見合って自由に写真を撮っていきます。

そして、その才能を開花させていきます。

「誠人」は、その才能に嫉妬しまいます。

「静流」の常識から少し外れたような感覚と、「誠人」の普通さがこの物語に雰囲気を付け加えます。


この作品は、出てくる写真がとても面白いものです。

人物や風景、時には抽象的なものなど、瞬間を切り取る写真ならではのものになっています。

僕は、写真に詳しくないですがそれでも面白いと思えるものになっています。

そして、古い作品ということもあってフィルムの1眼レフというのが、より空気感を現実から離す効果を作ってくれています。

現実から切り取られた時間が、映像の中に挟みこまれることでこの作品に不思議な空気を加えてくれています。


「静流」を演じる広末さんが、自然で天真爛漫な雰囲気にマッチしていてとても素敵な感じになっています。

そして、今でこそ演技派感のある小池栄子さんの初々しい演技を見るのも楽しい作品になっています。


大学とNYを舞台に不思議な雰囲気に包まれた映画です。

少し現実から離れた空気感を味わいたいときに良い作品です。