止まった時間は冬風の中に - 笠間市 笠間城跡、佐白山麓公園、正福寺、ホテル山乃荘

 
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笠間市の笠間城跡およびその周辺をめぐった。具体的には笠間城跡、佐白山麓公園、正福寺、そして閉鎖したホテル山乃荘周辺だ。
それらは同じエリアに、隣りあうかのように存在している。
 
笠間城は鎌倉時代から続く。
記録によれば、そもそもは二つの有力な寺同士の勢力争いによって成り立った城だ。片方の寺、正福寺が宇都宮氏に軍事支援を要請した結果、派遣された笠間氏によって建てられた城だとされている。
 
結果的に二つの寺とも笠間氏に滅ぼされたとあるが、正福寺は現存している。
滅ぼされて現存している経緯はよくわからない。
少なくとも、笠間城自体は数多い変遷を経ている。笠間氏は戦国時代の終わりごろには滅亡し、その後、城主はめまぐるしく入れ替わった。赤穂浪士の浅野内匠頭も、彼の祖父の代まで笠間城主だった。
 
笠間城は明治時代に入って廃城になり、取り壊された。佐白山全体が城跡であり規模が大きい。
いまでは堀跡や石垣が残っているだけなのだが、平成の時代に「続日本100名城」に選定された。
残された石垣やあちこちに置かれている石碑の姿は、ある意味、廃墟の姿でもある。しかし廃墟には、人の営為の完結した残像が必ずあるのだ。