福島県の矢祭渓谷と矢祭神社付近をめぐった。
弘法大師が関わるとされる”夢想の滝”へ行く道は、倒木のために通行止めになっていた。
そのため、”夢窓の滝”へ行くことは諦め、周辺の他のルートを歩いた。
矢祭渓谷周辺は、岩盤が硬い。岩盤に張り付く木々は根を深く張ることができず、倒壊しやすいのだ。
矢祭付近の久慈川の川床も、外から見れば泥に見えても実際には硬い岩盤だ。
水位が下がっているので、長い年月を経てもほとんど浸食されないままだった川床が姿を見せている。
通常、崖面は緑に覆われ、川床は水流の底にある。
”通常”とは日常的ということだ。歩くだけなら気がつきにくいが、「倒木のために通行止め」という看板によって、あるいは水位の低下によって、見えないままの姿をうかがい知ることになる。
それならこの日常において、見えないままであるものは、どれほどまでに膨大なものになるのだろうと思うのだ。
































