常陸太田市の西山荘をめぐった。西山荘は水戸光圀(水戸黄門)が引退後に暮らした場所だ。
水戸光圀は梅の花が好きだったという。いまも西山荘には梅林が広がり、この季節になると、梅の花の香が西山荘内に満ちる。
水戸黄門が住んだ建物周辺は入場有料だから、券売機でチケットを買うことになる。
券売機がある建物に入ろうとしたら、出てきた人とすれ違った。
ところがこちらがチケットを買っていると、急にその人が戻って来て、係員となにか話し始めた。
大きな声だったから、いやでも聞こえてしまう。
なんでも、券売機でチケットとお釣りを取って出てきたのだが、よく考えてみると、ぴったりの金額を入れたので、お釣りが出て来るはずがないという。
おそらく前の人が取り忘れたのだろうと、お釣りを返しに来たのだ。
「ラッキー!」で、貰ってしまっても良いだろうと思うのだが、そこでその人が言ったことに仰天した。
「こんなところでこういうものを貰ったりしたらよ、水戸黄門さまに怒られちまう」
この人が水戸黄門さまから怒られることは、今後ともけっしてないだろうと思った。
かすかに漂う梅の香の中、笑顔は行きかうのだ。
LPレコードで ”さよならをするために” ”なごり雪” ”ふれあい” ”時代” ”落陽” 全5曲















































