今回のヤングミュージックショーはちょっと趣向を変えて、和太鼓団体である鬼太鼓座のデビューアルバムからのものだ。

 

いまでこそ様々な和太鼓団体があるが、1977年に発売されたこのアルバムから、おそらくすべてが始まった。超エポックメイキングなアルバムと言えるのだ。

 

鬼太鼓座の登場は、欧米各国においても衝撃を持って受け止められた。

ジャズなど様々なジャンルの音楽家たちから絶賛を受けたのだが、クラシック音楽のジャンルも例外ではなかった。

 

鬼太鼓座の演奏を聴いたクラシック・ヴァイオリニストのアイザック・スターンは、「音楽が情繰を作るのは知っていたが、フィジカルなものまで作り出すことができるとは! 私はそれを知らなかった」と感嘆していたという。

 

鬼太鼓座は、和太鼓だけではなく他の日本の伝統楽器においても、凄まじいまでの集中力に裏付けられた演奏を聞かせる。

そんな側面も強調したかったから、今回、選曲や曲の配置は三味線や尺八によるものを前に置き、和太鼓によるものは最後に一つだけおいた。

 

 

鬼太鼓座 1 - ONDEKOZA 1 / 鬼太鼓座 衝撃のデビューアルバム (1977) から

津軽三味線 - Tsugarujamisen (0:00)

尺八本曲 阿字観 - Ajikan (8:32)

大太鼓 - Odaiko (15:22)