今回のヤングミュージックショーは、ちょっと趣向を変えて、ビッグバンド・ジャズのレコードからだ。

演奏団体名は特になく、「1940年代にトップヒットを放ったオリジナル楽団のメンバー」とクレジットされている。

つまり、グレン・ミラー楽団などのメンバーが集まって演奏したものなのだ。

 

このレコードは1965年に発売されたが、録音は1957年とある。

ビッグバンド・ジャズのピークは1930~40年代だったから、録音された1957年にはすでに過去の存在になっていた。

このレコーディングに参加したオリジナル・メンバーにとっては、総決算的な思いがあっただろうと思う。

 

レコードのタイトルが「ダンス楽団の黄金時代」だ。ビッグバンド・ジャズ音楽はダンス音楽だったのだと、あらためて思ってしまう。

 

4曲目の「イン・ザ・ムード」などにそれを特に感じる。最後の方で、終わったかと思うと、また始まり、今度こそ終わったかと思うと、また始まるのだ。

いかにも楽しげなダンス音楽と感じられるではないか。

 

なお、過去に「ムーンライト・セレナーデ」を4種の演奏で聴き比べしていた。

こちらもオマケに、ここでもご紹介する。

 

 

LPレコードでビッグバンド・ジャズ ”ムーンライト・セレナーデ” ”スターダスト” 他 全5曲

ムーンライト・セレナーデ - Moonlight Serenade (0:00)

真珠の首飾り - String of Pearls (3:31)

ジャージー・バウンス - Jersey Bounce (6:51)

イン・ザ・ムード - In The Mood (9:45)

スターダスト - Stardust (13:58)

 

 

LPレコードで ”ムーンライト・セレナーデ” 4種の演奏で聴き比べ

1940年代オリジナル楽団のメンバー - Members of The Original Band (0:00

リビエラ・ストリングス - The Riviera Strings (3:30

原信夫とシャープス&フラッツ - Nobuo Hara & His Sharps & Flats (5:50)

ニニ・ロッソ - Nini Rosso (9:23)