コンクリートの構造物が見つめる、生きるものたちのエリア - 高萩市 花貫渓谷
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なんだか猛烈に蒸暑い。という事で、高萩市の花貫渓谷に行った。
”名馬里ヶ淵” から花貫ダムに沿って、通称”めがね橋”まで歩いた。歩程で往復3km程度といった所だろうか。
同じルートを前回歩いたのが2月だったから、おおよそ4か月ぶりだ。
前回は渓流の周辺のところどころが氷結していた。今回、緑生い茂る中を歩いたのだが、なんだか別の場所みたいだ。
”めがね橋”は人が歩く橋ではなく、上部が水路になっている橋で、いまでも現役だ。
水力発電用の導水のため、上流域から下流域の間、谷部に橋を設けて橋上を水路にする必要があったのだ。
作られたのが大正7年(西暦1918年)だから、築後すでに100年以上が経過している。
緑の中のコンクリートの構造物が独特だ。
コンクリート橋は、当時としては時代の先端を行くものだったろう。コンピューターの無い時代、技術者たちが手計算で構造設計し、作り上げた橋なのだ。
橋に至る途中、山鳥が数羽、森の中の道の周辺を飛んだり走ったりしていた。
前方、たまたま道の真ん中を横切っている所を撮ったら、突如、くるっとこちらを向き、翼を下げてギャーギャーと走ってきた。
近くに飛ぶ練習をしている幼鳥でもいるのだろうか、とてつもなくお怒りモードだ。
「あ、きみきみ、待ちなさい。平和が大切だよ、平和が。聞いてる?」
「うるせえ、ギャー!」
なにかと大変だ。(^^;
片道、わずか1.5kmの区間にもかかわらず、どこまでも豊かさを感じさせるのだ。