今回の「ヤングミュージックショー」は、1970年前後の映画音楽集だ。
この時代、映画音楽などのイージーリスニング音楽は全盛期を迎えていた。このレコードが出たのが1977年だから、すでに全盛期を過ぎた時期のものと言える。
だがそれだけにレコードの選曲も、すでに一定の評価を受けたものばかりであり、「名曲の名演奏」勢ぞろいという感じがする。
ご紹介する曲の中では、”白い恋人たち””ロミオとジュリエット””ゴッドファーザー”が、映画で実際に使われたオリジナル・サントラ盤だ。
”鉄道員”はオリジナル・サントラがカルロ・ルスティケリの作曲/演奏によるが、ここでの演奏は同じカルロ・ルスティケリによる別バージョンだ。
他はすべてカバー演奏になるが、編曲の才能や演奏技術などを競い合っているようで、なかなか聴かせてくれる。
いまでは考えられないが、これらの曲の多くが当時のヒットチャートをにぎわした。
特に”エデンの東”はとんでもない。信じられないことに、日本のヒットチャートで78週間連続1位、つまりおおむね1年半、ヒットチャート首位の座を守ったのだ。
主演のジェームス・ディーン人気もあったのかもしれないが、それにしてもこのレベルになるとモンスターだ。
ところが、この曲はアメリカではほとんどヒットしなかった。そのためか、欧米の団体のほとんどがこの曲をカバーしていない。
ここでもそうだが、”エデンの東”のカバーはほとんどが日本の団体によるものなのだ。
まあ、そんな曲もあるのだろうと思う。
1. LPレコードで映画音楽 ”シェルブールの雨傘” ”白い恋人たち” 他 全5曲
シェルブールの雨傘 - Les Parapluies de Cherbourg (0:00)
個人教授 - La Leçon Particulière (4:32)
白い恋人たち - 13 Jours en France (7:42)
ロミオとジュリエット - Romeo and Juliet (11:49)
ある愛の詩 - Love Story (15:01)
2. LPレコードで映画音楽 ”ライムライト” ”ゴッドファーザー” ”エデンの東” 他 全5曲
ライムライト - Limelight (0:00)
禁じられた遊び - Jeux Interdits (3:13)
ゴッドファーザー - The Godfather (6:41)
鉄道員 - Il Ferroviere (10:59)
エデンの東 - East of Eden (14:32)