今回の、「ヤングならナウなこの歌を聴け」シリーズは、シャンソン特集だ。
いや、シャンソンとは”歌”のことだから、歌ならなんでもシャンソンなのだが、一般的にはフランスの1960年代までの歌が”シャンソン”として通っている。
で、今回ご紹介するものもすべて、そんな時代のシャンソンだ。
1.は演奏だけのものが3曲、歌が3曲含まれている。
2曲目の”恋心”はエンリコ・マシアスの歌で、日本でも日本語の歌詞がつけられ、歌謡曲としてヒットした。
「え?これって、シャンソンだったの!?」と思うヤングもおられるかもしれない。
演奏だけの方は、ミュゼットの響きがなかなか楽しい。
1. LPレコードでシャンソン名曲集 ”枯葉” ”パリの空の下” 他 全6曲
パリの橋の下 - Sous Les Ponts De Paris (0:00) アドリアーノとオーケストラ
恋心 - L'amour C'est Pour Rian (2:02) エンリコ・マシアス
枯葉 - Les Feuilles Mortes (5:16) アドリアーノとオーケストラ
パリの空の下 - Sous Le Ciel De Paris (7:38) リーネ・ルノー
詩人の魂 - L'âme Des Poètes (10:37) アドリアーノとオーケストラ
想い出のソレンツァラ - Solenzara (13:21) エンリコ・マシアス
2.3.はポール・デュラン楽団によるものだ。
フランスのイージーリスニングは、フランク・プゥルセル、ポール・モーリア、レイモン・ルフェーヴル、カラヴェリなどが世界を席捲したが、ポール・デュランはその前の世代に当たる。
演奏スタイルは古い時代のシャンソンそのものといった、古風な雰囲気を感じさせる。歌は入っておらず、すべて演奏によるものだが。
画家ロートレックで知られる、モンマルトルのキャバレー”ムーラン・ルージュ(赤い風車)”の雰囲気を漂わせていると思うのだ。
2. LPレコードでポール・デュラン楽団 ”パリのお嬢さん” ”セ・シ・ボン” 他 全6曲
パリのお嬢さん - Mademoiselle De Paris (0:00)
シンフォニー - Symphonie (2:44)
ピギャール - Pigalle (6:39)
今宵ただ一人 - Je Suis Seule Ce Soir (9:00)
セ・シ・ボン - C'est Si Bon (12:49)
聞かせてよ愛の言葉を - Parlez-Moi D'Amour (15:35)
3. LPレコードでポール・デュラン楽団 ”ラ・セーヌ” ”パリの空の下” 他 全6曲
ラ・セーヌ - La Seine (0:00)
枯葉 - Les Feuilles Mortes (2:40)
ドミノ - Domino (6:58)
二つの愛 - J'ai Deux Amours (9:36)
ムーラン・ルージュの唄 - Moulin Rouge (12:26)
パリの空の下 - Sous Le Ciel De Paris (14:52)
4.はシャンソンの名曲”ラ・メール”の聴き比べだ。
ジュリエット・グレコやイベット・ジローの歌はまさにシャンソンだが、この聴き比べにはアメリカ人であるパーシー・フェイスの演奏なども含まれる。
”海の彼方に”というタイトルで、世界的なヒットとなった曲なのだ。
4. LPレコードで ”ラ・メール / 海の彼方に” 5種の演奏で聴き比べ
パーシー・フェイス - Percy Faith (0:00)
ジュリエット・グレコ - Juliette Greco (4:45)
ピート・キング - Pete King (7:25)
イベット・ジロー - Yvette Giraud (10:15)
メラクリーノ - Melachrino (12:47)
5.こちらはオマケ。上の方で触れた”ムーラン・ルージュの歌”の聴き比べだ。画家ロートレックの生涯を描いた映画のテーマ音楽だ。
5. LPレコードで ”ムーラン・ルージュ / 赤い風車” 5種の演奏で聴き比べ
マントヴァーニ - Mantovani (0:00)
チャールズ・ゲアハート - Charles Gerhardt (2:51)
メラクリーノ - Melachrino (5:43)
ポール・デュラン - Paul Durand (8:59)
パーシー・フェイス - Percy Faith (11:26)