生き物が眠りにつく季節に、重なり合って表出する赤と黒 - 常陸太田市 西山荘

 

使用レンズのご紹介リンク

NIKKOR-O.C Auto 1:2 f=35mm (NIKON)

 

 

常陸太田市の西山荘およびその周辺をめぐった。西山荘は水戸黄門が引退後に暮らした場所だ。

もちろん紅葉目当てだったが、今年は紅葉が遅れており、やっと今頃の話になった。

被写体として”季節のランドマーク”を決めているのだが、11月のランドマークが紅葉だ。遅れているとは言え、まあなんとか11月中に間に合った。

 

快晴だ。光のコントラストは高まり、影の黒もまた際立ってくる。

色と色との組み合わせにおいて、「*色と*色は合う」などと言われる。相性があるのだ。しかし黒はどの色にでも合うだろう。

 

まるでジョーカーだ。ジョーカーはカードゲームにおいて、きわめて強力な存在だ。しかし最後まで抱え込めばロクなことはない。

 
生き物が眠りにつこうとするこの季節、ハイコントラストな光の中に赤と黒は”相性良く”、その姿を展開している。

夏の豊穣の終焉がこの色彩であることは、なんとも驚くべきことでもあり、楽しいことでもあると感じてしまうのだ。