快晴のハイコントラストの中に燃え上がる、朱に染る木々 - 常陸太田市 西山荘

 

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NIKKOR-O.C Auto 1:2 f=35mm (NIKON)

 

 

常陸太田市の西山荘およびその周辺をめぐった。西山荘は水戸黄門が引退後に暮らした場所だ。

もちろん紅葉目当てだったが、今年は紅葉が遅れており、やっと今頃の話になった。

被写体として”季節のランドマーク”を決めているのだが、11月のランドマークが紅葉だ。遅れているとは言え、まあなんとか11月中に間に合った。

 

快晴だ、光のコントラストが高い。その辺に立ってあちこちを眺めていると、爺ちゃんと婆ちゃんがなにか話しながら歩いてきた。

野草の茂みを見て、「あれを見ると草抜きをしたくなるねえ」などと話していた。

これまで、そう考えたことがなかったから、なんだか新鮮なショックを受けた。

 

しかしそれだけでは済まなかった。

紅葉の下でスマホを取り出し、記念撮影をしようとしているようだったのだが、婆ちゃんはこちらに気がつくと、スマホを差し出しながら言った。

「あ、お兄さん、これで写真撮ってくれない?」

 

お、お兄さん、・・・それを言えばこちらが断れないと分かっているのだろう、なかなか老獪だ。「あ!いいっすよ!」などと快諾してしまったではないか。

 

写真を撮り終えてスマホを婆ちゃん、もといお姐さんに返すと、「ありがとう、大きなカメラを持っている人に頼むのが間違いないんだよねえ」とか言われた。

いや、α7はそんなに大きくはない。と言うよりそれ以前に、次々に繰り出される意表を突く言葉に、なんだか目眩がしてしまったのだ。