変わりゆく市街地に隣接する、変わることのないエリア - 水戸市 偕楽園および護国神社周辺
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FUJINON-W 1:3.5 f=35mm (FUJI PHOTO FILM)
水戸市の偕楽園および護国神社周辺をめぐった。偕楽園は水戸徳川家ゆかりの庭園であり、このあたり全体が歴史的なエリアになっている。
水戸市街地のほぼ中心部に位置する偕楽園と護国神社に挟まれ、緑地が広がっている。
緑地は低地にあり、これまで宅地化されることはなかった。本来、湿地帯だったから、そもそも何かを建築することに適していなかったのかもしれない。
つまり今回めぐったエリアは、水戸市街地のほぼ中心部に位置しているにもかかわらず、「人が生活する場」と見なされないまま、取り残されてきたエリアなのだ。
市街地は今後も変化してゆくだろう。それに対しこのエリアは今後も市街化されることはなく、緑地のままなのだろう。
しかし、市街化されたことのないエリアであっても、そこに歴史は重層しているのだ。
歩いてみればわかる。変化してゆくものと変わることのないものの境界にも、異界は確実に広がっているのだ。