今回の「ナウなヤングは海へ」?シリーズでは、ロバート・マックスウェルの演奏をまとめた。

イージーリスニング音楽の不朽の傑作に ”引き潮” がある。この作品の作曲者がロバート・マックスウェルだ。

 

ハープ奏者である彼は、第二次世界大戦中に沿岸警備隊の隊員となり、毎日海を見ていた。この作品はそんな日々から得たインスピレーションをもとに作曲されたと言われている。

それならこの音楽には第二次世界大戦の影も差しているのだろう。きわめて美しいメロディにはどこか喪失感も感じられるのだ。

 

彼は複数回、この作品を演奏している。オリジナルバージョンはハープによるソロ演奏だった。これはレコードを持っていないので、YouTubeで見つけたものを貼っている。3種ご紹介する内の最後のものだ。

 

今回ご紹介するLPレコードは、後年録音されたものだ。ハープ独奏ではなく、ハープ+オーケストラ+女声スキャットによる演奏になっている。

 

この作品が広く知られるようになったのは、この作品が気に入ったフランク・チャックスフィールドが、自らのオーケストラで演奏したものが大ヒットしたことによる。

その後、多くの演奏家や歌手によってカバーされ、不朽の傑作という評価を得たのだ。

 

2番目にご紹介するものは、”引き潮”を5種の演奏で聴き比べたものだ。これは過去にもご紹介したことがあるのだが、多様な演奏がこの曲の良さを引き出し合っていると思うのだ。

 

 

 LPレコードで ロバート・マックスウェル ”引き潮” ”月の光” 他 全5曲

テ・キエロ・ディフィステ - Magic is the Moonlight (0:00)

ポルトガルの四月 - April in Portugal (2:34)

月の光 - Clair de Lune (4:40)

黒いオルフェ - Manha de Carnaval (8:17

引き潮 - Ebb Tide (10:45)

 

 

 

LPレコードで ”引き潮” 5種の演奏で聴き比べ

パーシー・フェイス - Percy Faith (0:00)

ポール・モーリア - Paul Mauriat (3:07)

フランク・チャックスフィールド - Frank Chacksfield (5:37)

ロバート・マックスウェル - Robert Maxwell (8:37)

マントヴァーニ - Mantovani (11:15)

 

 

 

ハープ独奏によるオリジナルバージョン

Ebb Tide · Robert Maxwell