ダム湖と海を結ぶ川辺のエリアに、赤い花は咲いている - 日立市北部
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日立市の北部をめぐった、具体的には十王ダム／パノラマ公園、創建が西暦８０７年とされる法鷲院、それに川尻海岸だ。
この三ヵ所は印象がまったく異なるにも関わらず、互いに近隣にある。
ダム湖からの川は法鷲院の前を経て、川尻海岸に至る。今回、そのルートをたどったのだ。
天気は曇天、ときどきわずかに晴れ間が見え、いきなり雨が降ったりもした。最近ではこのような天候が珍しい。なんだか、こういう日があることすら忘れていた。
ダムは巨大なコンクリートの構造物だから、趣もムードも希薄だ。
しかし、ダムが作られる場所は緑豊かな山間部に限られるため、「巨大なコンクリートの塊が、押し寄せる緑に飲み込まれてゆく」ような、独特の景観を持っているとも言える。
押し寄せる緑は、まるで幻想世界の巨神兵のようにも思えるのだ。
ダム近くの高い場所からは海が見える。海からそれほど離れているわけでもないから、ダム湖から流れ出す水はわずかな時間で海に至るだろう。
ダム湖という人工物と、海という超巨大な異界。その二つを結ぶ川辺のエリアに、いまは赤い花が咲いているのだ。
LPレコードで ポップ・クラシカル ”愛よ永遠に” ”グリーンスリーヴス” 他 全５曲
- "La 40 ème Symphonie" "Greensleeves" - VINYL