聖域にある、激しさの中の静寂なエリアをめぐれば - 栃木県 東照宮周辺、憾満ヶ淵、滝尾神社

 

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ZOOM 28-80mm 1:3.5-5.6 MACRO Aspherical (SIGMA)

 

 

突如思い立って、栃木県の日光に行った。めぐったエリアは具体的には「東照宮周辺」「中禅寺湖周辺」「戦場ヶ原周辺」「湯元周辺」の4つのエリアだ。
この記事はその中の、「東照宮周辺、憾満ケ淵、滝尾神社」で撮影したものだ。
 
東照宮を挟むような位置関係にある憾満ケ淵と滝尾神社は、いずれも人が少なく、混雑するこのエリアでは独特の存在と言える。
激しい水流が岩を噛む憾満ヶ淵と、長い石畳の道の先にある森深い滝尾神社のいずれもが、音はあっても静かなのだ。
 
憾満ヶ淵は大谷川の一部だ。つまり奥日光の膨大な水が、華厳の滝を経てここに至っている。
大谷川の川幅はそれなりに広い。しかし憾満ヶ淵で川幅は驚くほど狭くなる。あの奥日光の水を集めて、この川幅なのかと思ってしまうほどだ。
 
特に川幅が狭い場所だと、飛び越えて渡れそうだ。いや、ほぼ確実に失敗してドボンだと思うが、その場合、服が濡れてしまうから注意が必要だ。
 
憾満ヶ淵のエリアだけが水深があり、流れが速い。しかしそれでもなお、静かだ。
あの絢爛たる東照宮からこのような場所に、徒歩でも楽に至れるということに驚いてしまうのだ。