CT-200 1:3.5 f=200mm BBAR MULTI C. TAMRON

 

 

 

 

1976年に発売されたタムロンの初代アダプトール単焦点望遠レンズ、CT-200だ。

 

アダプトール方式は、マウントをカメラメーカーの専用マウントに応じて自由に付け替えるシステムであり、現代の多くのカメラでも、機能限定にはなるものの使用可能なのだ。

 

初代アダプトールレンズは、ピントリングのすべり止めがシャークスキン柄なのでわかりやすい。

というか、そもそもシャークスキンであるというだけで、タムロンのレンズだと分かるほどに個性的だ。

 

光学系は3群4枚構成のテレフォトタイプだ。同じ200/3.5の次世代レンズ、[04B] が5群5枚構成だったからシンプルと言えばシンプルなのだが、描写性能は決して劣るものではない。

 

「こだわりのレンズ選び Part2:写真工業出版社刊 (2006年)」に神原武昌氏が CT-200 のインプレを書いているのだが、これなど絶賛の嵐だ。

なにしろレンズの描写性能だけでなく、外観の塗装からレンズコーティングの色に至るまで絶賛しているのだ。一般的なレンズ評など尻尾を巻いて逃げ出しそうだ。

 

このレンズを連れて、水戸市の七ツ洞公園に行った。英国人技師が設計した、シークレットガーデンのある水辺の公園だ。

シークレットガーデンの花々にも、このレンズを紹介してあげなければならないだろう。