雨降る古い街で、緑に覆われてゆく坂道と階段 - 常陸太田市 鯨ヶ丘エリア

 

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ZOOM-MASTER 1:2.8-4 f=35-70mm MULTI-COATED (SIGMA)

 

 

常陸太田市の旧市街地、通称”鯨ヶ丘”をめぐった。
天気は、天気予報風に言うなら「今日は一日中雨でしょう。たまに上がって安心すると、いきなり強く降ってきたりするでしょう。以上。わはは」といったところだ。
 
このあたりは高台にあることから平安時代末期に城塞が築かれ、城下町として発展した。江戸時代には物流の要として栄えるなど、歴史的に非常に古いエリアなのだ。
 
今回、鯨ヶ丘の北斜面側を中心にめぐった。狭く急な坂道や階段が多い。
北斜面側は地形的に急峻過ぎるのか、放棄された家が目立つ。
 
旧市街地である鯨ヶ丘は町おこしに努力しているのだが、予算が限られていれば大きなことをやるのは難しいだろう。
 
このエリアに隣接するように、巨大ショッピングモールが完成しつつある。
それならショッピングモールに出店する大手企業に、「隣接する鯨ヶ丘に、おたくの名前を冠した美術館でも作らない?超格安で土地を貸すよ」と、何らかの”決め手”となるものを誘致すれば、鯨ヶ丘の多くのショップも恩恵を受けるだろう。
 
予算が限られているなら「Win-Win」を模索すればよいと思う。
am*zonの出現により、品ぞろえだけで店舗が集客できる時代は終わりつつあるように感じる。
それならショッピングモールにとってもam*zonが持ちようのない付加価値を導入することだって必要になるだろうと思うのだ。
 
このエリアは国道に面し、高速道路からのアクセスもそれほど悪くはない。JR駅も近く、与党の有力な国会議員もいる。「天の時、地の利、人の和」で、欠けている要素は少ないように思う。
いや、なんでまた、住んでいない街の心配をしなければならないのか。グラサン
 
雨が降ればショッピングモールに隣接する北斜面に、緑はさらに拡大し、坂道や階段を覆ってゆく。