引き潮のときに姿を現す黒い文様を見つめる彫像群 - 高萩市 ささき浜、かんしゃ神社周辺

 

使用レンズのご紹介リンク

 

一ヶ月前に行ったばかりなのだが、高萩市の ”かんしゃ(琯沚)神社” 周辺をめぐった。

前回は高戸海岸周辺をめぐったが、今回は断崖の反対側にある”ささき浜”だ。

 

ささき浜と高戸海岸は断崖によって分断されているが、断崖上の「万葉の道」によって直接アクセスできる。

 

ささき浜は崖の直下にあり、普通に行けるような道はない。崖の間の気合の入ったルートを降りて行かなければならない。

市が整備した古いルートはすでに崩落し、立入禁止となった。しかし地元有志によって、ロープを伝って降りてゆく新しいルートが開拓された。

断崖のプロでなければ降りて行けないようなルートではないからお薦めだ。

 

新月を過ぎた頃、潮は昼に最も引く。普段は大部分が波の中にある浜が、広く露出する。

海に流れ込む小川の水流によって、砂浜のあちこちに砂鉄の黒い文様が現れる。

断崖は自然の浸食によって、神話の巨神兵の彫像群であるかのように屹立している。

 

浜辺に現れる黒い文様と、巨神兵の彫像群。

このエリア全体が ”かんしゃ(琯沚)神社”を核とする巨大なアート空間であるかのようだ。

 

あまりにもマニアック過ぎるのか、訪れる人はそう多くないと思う。いつ行っても人がほとんどいないのだ。

だからこそ、日本異界ハンター協会のメンバーとしては、立ち寄らざるをえなくなるのだ。