静かなエリアはさまざまな色彩に満ちてゆく - ひたちなか市 名平洞、湊公園周辺

 

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久しぶりに那珂湊に行った。今回は地元の人だけが知るようなエリアをめぐった。

具体的には名平洞、親鸞聖人ゆかりの館山七ヵ寺、湊公園周辺、それに那珂川の河川敷だ。

 

館山七ヵ寺には七つの寺が、見晴らしの良い高台の一ヵ所に集まっている。水戸光圀による寺社改革で、浄土真宗西本願寺派の寺がここに集められたのだそうだ。

 

場所が場所だけにずいぶん静かな雰囲気なのだが、いろいろ撮らせてもらおうと入ってゆくと、犬がバウ!バウ!と喚き始める。満面の笑顔で目をらんらんと輝かせ、尻尾をオニのように振りながら。

 

「きみ、きみ、少し静かにできないかな。聞いてる?」。いや、ぜんぜん聞いていない。なんだか自分が騒音源になっているような気がしてくる。

 

隣接して名平洞という灌漑用の池がある。高台にある池というのも不思議だ。ここも静かな場所なのだが、歩けば水鳥がギャーギャー喚きながら逃げてゆく。

 

静かなはずのいたるところが賑々しい。

注意喚起の看板が立っている。禁止事項がいろいろ書かれているのだが、その中に「水鳥に迷惑をかける行為」とある。「な、なんてこったい」とか思う。

 

那珂川河口が近い。その先は海だ。河川敷きには上流から流されて来た竹が散乱し、ここだけがどこか荒涼としている。

初春にそれらの場所をめぐったのだ。