龍神の子が遊ぶ、冬の渓谷に沿った道 - 高萩市 花貫渓谷、花貫ダム
使用レンズのご紹介リンク
冬枯れの渓谷を歩こうかと思った。高萩市の花貫渓谷および花貫ダム周辺だ。
落葉樹の葉はすでに皆落ちている。いくら連休といっても、こんな日に来ている人もいないだろうと思っていたら、テントを張って気合を入れている人もいた。連休をここで過ごそうと考えているのだろうか。
渓谷はもちろん山間にあるから、日が当たっている所もあれば日陰になっている所もある。
日陰になる時間が長い場所では、岸辺の岩間に閉じ込められた水が氷結している。
ダム湖の上流にある渓谷には伝説が残されている。
雌馬と川の大蛇の間に生まれた子馬が、村人に恐れられて淵に沈められてしまったという「名馬里ヶ淵伝説」だ。
川の大蛇とは、つまり龍神なのだろう。
村は子馬を淵に沈めたその日の内に大嵐に襲われ、大洪水によって全滅してしまったのだ。
急な土手を下れば、渓谷の淵が広がっている。子馬は今日もたった一頭で、淵の岸辺で遊んでいるのだろうか。
LPレコードで ”モア” 6種の演奏で聴き比べ
- "More - Mondo Cane" - 6 Types of playing - VINYL