晴天の日々

木の葉は落ち、すべてが眠りにつこうとしている。

陽光による明暗のコントラストは、そんな眠りにつこうとしている場に果てもなく高まっている。

けっして穏やかなものではない、ハイコントラストの中での眠り。

 
防風林
林の中でもっとも外側にある木々が強く潮風を受ける。そのため、防風林外側付近の木々は枯死しやすい。
だからなのだろうか、外側にある木々の姿形がもっとも美しいと感じられるのは。
 

正月の神社

循環する時間軸の中、去年も見た新たな日々へのドアが、ふたたび開かれる。

そこでの笑顔も、信仰の一形態なのかもしれない。

 

三島由紀夫
甲胄の中にあることへの依存。
 
ゲーム
展開するさまざまな要素の把握に加え、時間軸まで統合した戦い。
だからこそ、それは多くの種類の戦いに摘要される。
おそらく戦いの場において最も強いのは、ゲーマー的なセンスを持つ者なのだろう。
 

岩礁

波が岩礁を洗っている。

白く砕けながら岩礁の中になだれ込み、しかし岩間に取り残されてしまった海水は、次の満潮を待つしかなくなってしまっている。
 
出会い
それは宇宙空間で、彗星同士がすれ違う瞬間のようなものなのかもしれない。
おそらく、互いが気がつかないまま、遠ざかってゆくパターンがほとんどだろう。
あるいは、最接近したときに衝突して、双方とも粉々になってしまうこともあるかもしれない。互いの重力圏に捉えられ、閉じ込め合うように一体化することもあるかもしれない。
いずれにしても、最接近点にあることがほんの一瞬なのは共通しているだろう。
 
怠惰
何かをしていることが、怠惰の一形態だということがある。
 

妖怪

擬人化できる現象を擬人化すれば、そこに妖怪は必ず登場する。

妖怪とは、「現象の肯定」と「現象に対する畏れ」とを知る人々が見ることができるものなのかもしれない。

古代人がそうであったように。

 

海辺の断崖

断崖は波に浸食され、崩壊してゆく古代の巨神兵のようだ。断崖を浸食してゆく海は、老いることなき永遠なる海神であるかのようだ。

だが対立の要素は、それを対立と考えなければ存在するわけがない。