SMC PENTAX-M ZOOM 1:3.5 24-35mm
(ASAHI OPT. CO, JAPAN)
ペンタックスは1976年、超小型一眼レフシリーズであるMシリーズを発売した。このレンズは同時代にラインナップされた。
次世代のAシリーズではラインナップから外れたから、比較的短命なレンズだった。
ズームの焦点域が24mmから35mmと狭く、しかも最短撮影距離が0.5mでは魅力度が低かったのだろう。当時のペンタックスズームの中でも、かなりマイナーな存在なのだ。
しかし焦点端の24mmと35mmとではパースペクティブに格段の相違がある。
28mm単焦点レンズを好む人なら、28mmを基準と考えてパースペクティブの違いを作画に応用するなどの使い方もありそうだ。
それにしても暑い。6月としては異例の暑さだそうだ。
だからと言って「暑いぞ、コノヤロー、コンチクショー」と、ヤングな怒りを露わにすることはお勧めできない。
かえって暑くなるからだ。
ということで、このレンズとは水戸市にある七ツ洞公園に行った。
水辺のエリアだから涼風も期待できるかと思ったのだが、ほとんど風が吹いていなかった。
歩いている人もほとんどいなかった。こんな日に歩くのは、よほどの物好きかナウなヤングぐらいなものだろう。
水辺の、人のいないシークレットガーデンは、まさにシークレットガーデンの名に値するものだったのだ。