混沌としたスパイラルの中、紫陽花の涼しさ - 桜川市 雨引観音、笠間市 日動美術館
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あまり紫陽花の写真を撮っていなかったので、紫陽花の名所と言われる桜川市の雨引観音に行き、帰路には笠間市の日動美術館に立ち寄った。
日動美術館は久しぶりなのだが、相変わらず、絵画から表出するエネルギー感が半端ない。
構図においてしばしば指摘される「黄金螺旋」の存在が、はっきりわかる作品もある。
重要なことは、そのスパイラルは単なる形としてのスパイラルではなく、動的なスパイラルであるということだ。
スパイラルは一点に収束してゆくわけだが、つまりそこが動的な基点であり、収束点でもあるのだ。
いや、長くなる。紫陽花の花々は、湿度の高い蒸し暑さの中で、なんとも涼しげだ。
混沌とした濃密さの中の涼しさ。なにか不思議な気分になってしまうところが、なんとも楽しいではないか。