緑が拡大する河川敷きの近くに広がる古代の聖域 - 常陸太田市 梵天山、久慈川沿いの道
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常陸太田市の梵天山周辺をめぐった。この周辺は独特の雰囲気を持っている。
真言宗、梵天山宝金剛院の背後に、県内二位の規模を誇る前方後円墳が広がっている。
杉林に埋もれたような前方後円墳の前に鳥居があり、階段を上った円墳部の頂には神道の祠がある。つまり完全に神仏混淆なのだ。
宝金剛院の存在によって、この前方後円墳は乱開発から守られてきたのだろう。
前方後円墳の近隣には古代墳墓群もある。このエリアは古代から特別なエリアだったのだ。
近くを久慈川が流れ、久慈川から切り離された三日月湖がある。人工的に三日月湖になったのか、自然に形成されたものなのかはよくわからない。
そもそもその三日月湖には名前がないようなのだ。県道分岐の道路標識には、ただ「← 釣り場」とある。こんな大まかな標識があるのかと思いつつ、あるいは「釣り場」が三日月湖の名前なのかと思ったりもする。??
古代の史跡が残されているということは、このあたりが豊かな地であったことを示すだろう。
一帯に河川敷きが広がっている。観光的なものは何もない。曇天下にそんなエリアをめぐれば、ローコントラストな光景に独特の重さを感じてしまうのだ。