久しぶりの大雪、指先の感覚がないままの、白の混沌 - 日立市 山側エリアの雪景色

 

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雪が降った。それもチラホラとかではない、バーバー降りまくった。

こんなに降るのはけっこう珍しい。で、速攻でカメラを持って外出した。

 

街の風景も良いが、今回、山側エリアを選んだ。ちなみに日立市では、方角を指すのに「海側、山側、水戸側、平側」という表現を普通に使う。

これは市内にある工場で一般的に使われている呼び方だ。たとえば工場内クレーンの方向表示板の表記も「東西南北」ではなく、これなのだ。

 

工場建屋の配置はけっこう複雑だから、敷地内、建屋内にいた場合、方角を指すのに「東西南北」という概念的な表現を使うと、かえってわかりにくい。

当然、具体的な表現に勝るものはない。打ち合わせの待ち合わせで、「工場建屋の南西、やや南寄りにいるから」などと言ったところで誰も来ない。いや、来る人もいるとは思うが。

 

なんだかわからなくなったが、要するに日立市の山側だ。

で、久しぶりに明るい写真になった。「明るい雰囲気の写真」というわけではない。雰囲気的にはさっぱり明るくない。

ハイキー側にガンガン露出補正したという意味での明るい写真だ。

 

しばらく撮り歩いていると、素手の指先の感覚が無くなってくる。

しかし寒いからと言って手袋なんぞを付けていたら、感触が悪くてだめだ。シャッターボタンの感触は、そのまま指先にダイレクトに伝わってこなければならない。

 

指先の感覚が無くなると、ファインダーを覗いたままではシャッターボタンの位置が分からなくなる。

初代α7系を使っている人なら、「ああ、たしかに」と、すぐにご理解いただけるだろう。

フィルムカメラ時代のミノルタやコニカの技術者が居ながら、ソニーは何という製品を作るのだとか思ったりもするのだが、その製品を使っている。

 

ファインダーから目を離し、左手で右手の人差し指をシャッターボタンの上に置き、あらためてファインダーを覗く。そうして白い混沌を撮影してゆくのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Bach Partita No 3 A minor BWV 827 Karl Richter harpsichord