古代の影宿る、巨石群の中の道を (1) - 日立市 竪破山、黒前神社

 
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久しぶりに竪破(たつわれ)山の黒前(くろさき)神社に行った。久しぶりどころか10年以上行っていなかった。こんなことではあと5回来ようと思ったら50年以上かかってしまう。そのためには日々の節制が不可欠になるだろう。

 

竪破山は古代の山岳信仰、巨石信仰で知られるエリアで、白亜紀前期にできた花崗岩からなる山だ。白亜紀前期というのは約1億~1億5千万年ほど前だから、とてつもなく古い。このレベルになると、1~2万年ですら誤差範囲になってしまう。

 

あちこちに露出している巨岩、奇岩群の中を歩くと、なんとも不思議な気分になる。

ともかく山深い場所にあると思えるのだが、山頂からは太平洋が見える。それがまた不思議なのだ。

 

 

山頂には黒前神社がある。創建の由来には坂上田村麻呂の名が出てくる。

坂上田村麻呂は、茨城県北部の「東金砂」「西金砂」「真弓」「竪破」「花園」の地に祠を建てたとされている。

いずれもが、そのような場所を見つけたということに驚くような地にある。

 

今回、この記事を書くにあたって、祭神である「黒坂命(くろさかのみこと)」に関して、ちょっと驚くようなことがわかった。

彼は紀元前に活躍した武将であり、茨で城壁を築き、異民族と対峙して自らの領域を守ったとされている。これが「茨城」という県名の由来とされているのだ。

 

神話がらみの県名だったとは、今日まで知らなかった。

そんな中を歩いてゆけば、「古代」という概念も少しは理解できるかと思ってしまうのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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