CANON ZOOM LENS new FD 70-150mm 1:4.5
このレンズはキヤノンから1979年に発売された望遠ズームだ。
この後、望遠ズームは焦点距離が70-210mm付近の3倍ズームが主流となり、望遠端が150mmの2倍ズームは急速に姿を消して行くことになる。
70-150mmというスペックは、当時としてもあまりにも地味な存在だったのだ。
しかし地味なスペックのレンズの写りは総じて良い。このレンズも例外ではなく、絞り開放からよく写る。中望遠域の画角を好むなら、これで充分かもしれないと思ったりもする。
このレンズを連れて森に行くことにした。那珂市の”県民の森”だ。
個人的にリピーターとなっている森林公園は複数あるのだが、”県民の森”には「広く明るい森」という印象を持っている。
いや、ローキー側に露出補正することが多いので、明るいも何もないのだが。
そんなエリアをえんえんと歩き続けるのが楽しい。
地方の森林公園は、「そこに自然を造り上げた」というよりも、そもそも森林である場所に遊歩道を作って、人が入れるようにしたエリアが多い。
数年間放置すれば、ふたたび森林に戻ってしまうようなエリアなのだ。猪が地面を盛大に掘り起こした跡など、普通に見かけるほどだ。
寒風が猛烈に強い一日だった。で、それならと帰路には近隣の文洞溜にも足を延ばした。
独特の、「豊かでありながら、荒漠とした」印象がある水辺のエリアだ。風の強い日の水辺は、さまざまな絵を拾えるのだ。
LPレコードでポール・モーリア ”インシャラー” ”男と女” 他 全5曲
- Paul Mauriat "Inch Allah" "Un Homme et Une Femme" - VINYL