ということで、久しぶりに、YouTubeご紹介「良いものだけを世界から」シリーズ?だ。
今回、フランスのポール・モーリア・オーケストラのものをご紹介したい。
1960~70年代、欧米各国にイージーリスニング音楽の演奏団体が登場した。
ポール・モーリアはレイモン・ルフェーヴルと並んでフランス勢の代表格だろう。この二つの団体の特徴を比較すると、明快で華麗なのがポール・モーリア、ややウェットで陰影が深いのがレイモン・ルフェーヴルと言えるだろうか。
1960年代までの演奏団体は重厚な表現をする傾向があったと思うが、ポール・モーリアやレイモン・ルフェーヴルの演奏様式は、それらを一気に過去のものにしてしまうほどに先進的だった。
いや、いろいろなレコードをせっせとYouTubeにアップロードしていて気がついたことなのだが。
いま、古いレコードを聴いてみても、当時の彼らがヒットメーカーだった理由がわかる気がする。
「歌は世につれ、世は歌につれ」という言葉があるが、ここでご紹介する演奏にも、当時の時代の姿がそのまま映し出されているように思うのだ。
それにしても、第1曲目の「パピヨン」は非常に好きなワルツなのだが、滅多に見かけない。
というか、このポール・モーリア盤と、奇しくもレイモン・ルフェーヴル盤しか見た(聴いた?)ことがない。名曲なのに謎だ。
で、それならオマケとして、この記事の末尾にレイモン・ルフェーブルによる「パピヨン」を貼り付ける。穏やかに始まりつつ、後半になって盛り上がってゆくワルツが劇的だ。
両者の演奏スタイルの違いがはっきり出ていると思う。
パピヨン - Papillon (0:00)
白い恋人たち - 13 Jours en France (2:28)
メロディ・フェア - Melody Fair (5:03)
ひき潮 - Ebb Tide (7:52)
禁じられた遊び - Jeux Interdits (10:20)
個人教授 - La Leçon Particulière (0:00)
夏の日の恋 - A Summer Place (1:59)
雨 - L'orage (4:19)
ミッシェル - Michelle (6:49)
追憶 - The Way We Were (9:06)
ただ一度だけ - Il Était Une Fois (11:35)
恋はみずいろ - L'amour est bleu - Love is Blue (0:00)
シェルブールの雨傘 - Les Parapluies de Cherbourg (2:35)
ケ・サラ - Che sara (5:22)
ララのテーマ - La chanson de Lara (8:01)
エーゲ海の真珠 - Pénélope (10:54)
涙のトッカータ - Toccata (0:00)
ロミオとジュリエット - Romeo et Juliette (2:42)
シバの女王 - La reine de Saba (5:27)
真珠とり - Pearl fishers (8:33)
果てしなき世界 - Forever and ever (11:48)
