なんだか最近、映画音楽などイージーリスニング音楽のLPレコードをYouTubeにアップロードすることにやたらハマっている。

 

すでにアップロード済みなのに、ここでご紹介していないものがかなり増えてしまっている。ご紹介するのが間に合わない状況になってしまっているのだ。

そもそも、「あまり知られていない団体や作品が、このまま消えてしまうのがもったいない」という動機でスタートしたのだが、最近、メジャーどころまで手当たり次第にアップロードし始めている。

 

ご紹介しているイージーリスニング・シリーズ?は、すべてリサイクルショップで@\100とかで救出したLPレコードなのだが、ともかく内容が良いものが多い。

こんな曲があったのかと、あらためて驚くこともある。こんなことでは「良いものだけを世界から」魂?にも気合が入るというものだ。

 

 

今回ご紹介するのは、101ストリングスとレイモン・ルフェーブルによる「ポップ・クラシカル」だ。

ポップ・クラシカルとは、クラシック音楽のメロディをポピュラー音楽風に編曲したもので、イージーリスニング音楽の中ではやや異色と言えるのだが、いずれの団体も、「お見事」と言いたくなるほどの仕上がりを見せてくれている。

 

邦題にはなかなかのものが多い。ヘンデルの「ラルゴ - オンブラ・マイ・フ」が「死ぬほどに」とか、他にも「愛の**」「恋の**」などが勢ぞろいだ。まあ、それも見事に昭和なのだろう。

 

 

101ストリングスはやや特殊な団体で、ヨーロッパ各地のクラシックオーケストラのコンサートマスタークラスが多数参加している。「音楽をもっと身近なものに」という考えによってできた、レコーディング専門の団体だ。

「101」とは弦楽奏者が101人いることによるのだが、総勢は140人にもおよぶ。そのため録音した音は混濁気味になってしまうのだが、そんなことは気にしても仕方がない。

 

レイモン・ルフェーヴルは、言わずと知れた存在だ。彼はもともとフルーティストとしてクラシック音楽を学んだ。

パリ音楽院ではマルセル・モイーズに師事している。マルセル・モイーズに師事したフルーティストには、他にオーレル・ニコレやペーター=ルーカス・グラーフなどがいる。いずれも20世紀を代表するフルーティストだ。

 

101ストリングスやレイモン・ルフェーヴルにとってポップ・クラシカルは、クラシック音楽とポピュラー音楽の垣根を取り払おうとするものだったのだろう。

そもそもクラシック音楽にも、当時のポピュラー音楽や民謡を取り入れている作品も多数存在するのだ。

 

 

101ストリングスによるもの

Mozart - Symphony No.40, 1st mvt. モーツァルト "愛よ永遠に" (0:00)

Beethoven - Piano Sonata No.8, 2nd mvt. ベートーヴェン "ミッドナイト・ブルー" (4:20)

Mendelssohn - Violin Concerto 1st mvt. メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 (7:03)

Paganini/Rachmaninov - Variation A Theme パガニーニの主題による変奏曲 (10:16) 

LPレコードで101ストリングス ”愛よ永遠に” ”ミッドナイト・ブルー”他 全4曲

- 101 STRINGS - POP CLASSICS - [ Vinyl record ]

 

 

レイモン・ルフェーヴル・グランド・オーケストラによるもの

愛よ永遠に - La 40 ème Symphonie (0:00)

月光ソナタ - Sonate "Clair de lune" (3:04)

オンブラ・マイ・フ - Largo "Ombra mai fù" (6:25)

悲愴ソナタ - Sonate "Pathetique" (8:52)

G線上のアリア - Aria en sol (11:56)

LPレコードでポップ・クラシカル ”愛よ永遠に” ”G線上のアリア” 他 全5曲

- Raymond Lefèvre "La 40 ème Symphonie" "Aria en sol" VINYL

 

 

 

 
 
 
■ おまけ
レイモン・ルフェーヴルとは兄弟弟子にあたるペーター=ルーカス・グラーフによるバッハだ。

J.S.BACH "Flute Sonata in B minor BWV1030

- Andante" Peter-Lukas Graf - [Vinyl record]