わがうへに露ぞおくなる天の川とわたる舟のかいのしずくか
題しらず
よみ人しらず 古今和歌集 巻第十七 雑歌上 (863)
旅寝するこの野に、夜は更けてゆく。── 横になっても、覚めたままに。
風か、── 水の流れる音が、どこかから寄せている。
永遠なるものは見えぬ場所にあるのではない、── 天空に、大河がひろがっている。
この身がかすかに濡れている。── 天空の舟人の櫂のしずくなのか、── 降り注ぐ言の葉に濡れてゆくのか。
わがうへに露ぞおくなる天の川とわたる舟のかいのしずくか
題しらず
よみ人しらず 古今和歌集 巻第十七 雑歌上 (863)
旅寝するこの野に、夜は更けてゆく。── 横になっても、覚めたままに。
風か、── 水の流れる音が、どこかから寄せている。
永遠なるものは見えぬ場所にあるのではない、── 天空に、大河がひろがっている。
この身がかすかに濡れている。── 天空の舟人の櫂のしずくなのか、── 降り注ぐ言の葉に濡れてゆくのか。