【白黒写真】 コンパクトレンズで拾った2021年11月の絵
今回使用した単焦点レンズも小さいレンズだが、さすがにパンケーキレンズ(薄型レンズ)と呼ぶには、やや厚みがあり、タイトルを「コンパクトレンズ」とした。
主な撮影場所は身近な場所に加え、所用があって行った常磐自動車道SAや代々木上原での写真も、少しだが含まれる。
今回の新機軸?として、特殊効果フィルターを使った。ケンコーのフォギー(A)だ。
これはハイライト部に”にじみ”を出すフィルターで、絵がやや幻想的になる。もちろん、逆光気味での撮影において効果は顕著になる。
フォギーには(A)と(B)があるが、(A)は効果が弱い。いや、弱いぐらいでちょうど良い。(B)など使った日には濃霧の中にいるような写真になる。
で、結構ハマった。このままずっと付けっ放しでも良いかと思ったほどだ。
フィルムカメラ時代、白黒撮影をしたとき、意図しない写真が撮れたことがあった。
逆光気味の撮影だったのだが、ハイライト部が白飛びして、明るくフレアーっぽく滲むように写っていた。それがなんだか不思議だった。
もちろん、意図して撮ったわけではなく、たまたま偶然だったのだが、またあんな写真を撮ろうかとふと思った。
今回はフィルターを使い、「たまたま偶然」ではなく「あざとく意図して」の撮影となる。
なにかをやろうとする場合、しばしば「たまたま偶然」が次の方向を決めることがある。
まぐれあたりの類は、軽視するわけにはいかない種子となり得るものなのだ。
「2021年11月」というタイトルの組写真を、特殊効果フィルターで撮る。なんだかマニアっぽくて楽しいではないか。