幹線道路から外れ、増水した川に沿った道を - 常陸太田市 旧里美周辺
大雨の翌日は快晴になった。それならと、増水した川に沿う道をめぐることにした。常陸太田市の、旧里美エリアだ。
このエリアでは、中心部を通る幹線道路に沿って、川が流れている。
移動のために幹線道路を選べば、エリア全体をあっという間に通過してしまうが、幹線道路から離れた道を選べば、そこにはかならず多くの絵が待っている。
いつものことなのだが、そんな中をめぐっていると、知らない道の方が圧倒的に多いことに、あらためて気が付いてしまう。
これはなかなか喜ばしい気付きと言える。「知っているものしか見当たらない」が拷問でしかないなど、誰だって思っていることではないか。
か、どうかはともかく、道沿いでシャッターを切っていると、たまたま通りすがった爺ちゃんが、「こんちわぁ」と挨拶をしてくれることがある。もちろん、返事をする。
たまに通りすがるクルマを運転している人は、こちらをちらっと一瞥するだけで通り過ぎて行ってしまう。
これらはもちろん、それぞれの速度域の相違にもよるだろう。
幹線道路から離れ、スロースピードで移動してゆく。いま、自分はどのような速度域にあるのだろうか。
だがそれがいかなるものであっても、速度域に固有の絵は必ずあるし、それを拾って行くことは、じつに楽しい作業なのだ。