ひさかたの月は照りたり暇なくあまのいさりはともしあへり見ゆ
遣新羅使等歌
読み人知らず 萬葉集 巻第十五 (3672)
光をまとう天の釣り舟は天空に高く、西の果てへと静かに向かってゆく。
降り注ぐ光の中に、海原は緩やかにうねり、── かなたの水平線には、漁火が連なっているのが見える。
漁火は止まることなく、── 海原に海人の歌がひろがっている。
ひさかたの月は照りたり暇なくあまのいさりはともしあへり見ゆ
遣新羅使等歌
読み人知らず 萬葉集 巻第十五 (3672)
光をまとう天の釣り舟は天空に高く、西の果てへと静かに向かってゆく。
降り注ぐ光の中に、海原は緩やかにうねり、── かなたの水平線には、漁火が連なっているのが見える。
漁火は止まることなく、── 海原に海人の歌がひろがっている。