雨降る日のシークレットガーデン - 水戸市、七ツ洞公園
今日も雨だ。久しぶりに、雨降る中の花々を見たくなった。それなら、シークレットガーデンがある七つ洞公園にゆくことにしようかと思った。
レンズも「おれをそこに連れて行け」と騒いでいる。いや、このレンズの名前は漢字で書けば「瑞光」だ。雨の日でもいいのか?とも思うのだが、水辺で瑞光を探すのも楽しそうだ。
とか思って、シークレットガーデン近くの水辺を歩いていたら、蛇が水面をゆっくりとこちらに向かって泳いできた。
普通、人の動く姿を見れば離れてゆくものなのだが、雨が降っているからなのだろうか、目の前に人がいることなど、気がつきもしないようだ。
記事中の写真に含めると驚く人もおられるかと思い、この写真だけここに切り分けた。
蛇はやがて目の前の岸辺に到着すると、頭を岸辺に乗せる形で、身体は水の中にある状態のまま動かなくなった。
どうやら休憩タイムのようなのだが、目の前で堂々と休憩されても困る。
異形の妖精たちは、ふいにどこにでも現れるのだ。いや、異形とか言っても、当の本人(本蛇?)は自分の姿など知らないのだが。
この世界に生きてゆく上で、自分の姿形など知る必要はないのだ。
雨の日でも、森に囲まれた駐車場には数台の車が停まっている。森の方に向けて停車し、エンジンが止まっても人が降りてこない。
雨降る中、森を見ながら休んでいるのだろう、ときどきそんな車を見かける。
車の中で、まるで森の中にいるかのような感じで、本を読んでいる人を見たこともある。
なかなかいい感じの趣味だなと思う。
自分はと言えば、エンジンを止めればすぐにカメラを持って、ひたすら歩き始めるのだが、やたらと慌ただしい。
ふと思う。あるいはあの異形の妖精は、岸辺に頭だけ乗せてじっとしていたが、「おれのように、やってみろよ」とか言いたかったのかもしれない。