久しぶりにめぐった河川敷きと海景 - 日立市、久慈川、北部海岸
久しぶりに日立市北部の断崖のある海岸沿いや、南端を流れる久慈川の河川敷きをめぐった。久慈川は東海村や那珂市との境界になっているのだ。
ところどころには橋も架かっているのだが、あまり重要とされていない橋は、鉄筋の橋に比べれば華奢に見える木の橋だ。
夏のよく晴れた日に木の橋を眺めていると、なんとも楽しい思いがしてくる。歩いて渡ってゆくと、橋脚を洗う川の流れが、身体に伝わってくるような感覚があるのだ。
木の橋は、記録的な大雨が降れば流されてしまうこともある。
川の流れは龍なのだ。それなら穏やかな日は、人の世界と龍とが調和している状態なのだと思えてくる。
ところでここ数年、身体の一部に軽い痺れが出るという年寄り臭い現象に閉口している。こんな事では、ナウなヤング失格だ。
だが希にだが、歩いているうちに痺れのある個所から、痺れが溶け出すかのように熱に変わってこみ上げてくるという現象を経験することがある。
意図してできることではなく、ふいに始まるような感じなのだが、今回、河川敷きでひさしぶりに経験した。
気持ち的に、熱を身体の中の一ヵ所に封じ込めてしまっているから、痺れが出るのだろうか。なんだか不思議なのだが、少なくとも熱烈歓迎的現象?と言える。
日立市海岸の断崖は、日々崩落が進んでいる。場所によっては2~3年で形が変わってしまっていることもある。
海は異界なのだ。断崖はそんな異界が刻み上げた彫像なのだと思う。それなら断崖に沿った道をめぐり、崩落によって刻まれた造形を残しておきたいと思うのだ。