超広角レンズを連れて、古代のエリアを - 日立市 南高野周辺
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比較的暖かな日が続く。こういう日は、見晴らしの良いところに行きたくなる。
いや、田舎だから見晴らしの良い場所はどこにでもある。それなら厳選しなければならない。
というわけでもないが、久しぶりに縄文時代の南高野史跡公園を歩こうかと思った。
ここは阿武隈山塊と関東平野の境界の高台に位置し、関東平野が一望できる。
平野に面し、目の前には川が流れ、海が近く、背後が山だから海の幸、山の幸、川の幸のすべてに恵まれていたことが、貝塚からの出土品によって分かっている。
つまりここでは、どこにあるかわからない食べ物を「探す」努力ではなく、あまりにも豊かな食べ物を「得る」努力が必要だったろう。
「すべてに恵まれている」。まったく途方もない話だ。ついつい、「酒盛り」という言葉を思い浮かべてしまうではないか。
歩いていると、そんな豊かさが、いまも気配となって残っているような気がしてくるから不思議だ。
近隣には、古代墳墓が残る緑地がある。そちらにも行くしかないだろう。
