今回作ったYouTube動画は、スティーブ・マックィーン主演の「華麗なる賭け( The Thomas Crown Affair )」のテーマソングである、「風のささやき (The Windmills of Your Mind) 」だ。
原題は「きみの心の風車たち」とでもいうような意味になるだろうか。
ここでの風車とは、オランダの風景写真で見るような風車のことだ。"Windmill"には、風車の羽根だけでなく、小麦などを挽く機械部分のイメージまで含まれる。
きみの心の、・・・ちょっと不思議な、詩的な印象を与えるタイトルだと思う。
今回作成したものは、パーシー・フェイス楽団によるLPレコードからのものだ。
演奏にはチェンバロも動員するなど、なかなか華やかで素晴しいアレンジだと思う。
なおオーディオ的には、カートリッジはスタントンの 681EE を選んだ。
レンジがそれほど広くないという評も受けるカートリッジだが、厚みのある低音域に加え、高音域に、光が散乱するような独特の「にじみ」が感じられる点が魅力だ。
これが MI型 の音なのだと思わせてくれる。
"The Windmills of Your Mind" - Percy Faith and His Orchestra
- "風のささやき" - パーシー・フェイス・オーケストラ - [Vinyl]
ミッシェル・ルグランによるこの曲の、映画に使われたオリジナルはノエル・ハリソンのものだが、かなり人気がある曲なので、他にもカバーが多い。
次の再生リストリンクにいろいろまとめてみた。最初のものがノエル・ハリソンによるオリジナルだ。
あまりにも多いので網羅できたわけではないが、ジャズあり、ブルースあり、クールなバラードあり、ロックバンドによるもの、フォークソング風、オーケストラによるものなどまで実に多彩だ。
オスカー・ピーターソンのものなど、目が覚めるようなピーターソン節?を聴かせてくれる。
いずれのアレンジも素晴しいと思う。いや、再生リスト中にはダブリも多そうだが。(^^;
曲の印象はアレンジによって春っぽくもなり、秋っぽくもなると思うが、パーシー・フェイスによるものは夏によく似合うと思うのだ。
