RMC TOKINA 100-300mm 1:5.6
トキナーの望遠ズーム、ペンタックスKマウントバージョンだ。
発売された時期ははっきりわからない。
ペンタックスからAポジション搭載のスーパーAが発売されたのが1983年だ。しかしこのレンズには、プログラム撮影対応のAポジションが付いていない。
また1980年前後から、カメラやレンズボディは急速にプラスチック化が進んだ。
このレンズは金属鏡筒で質感も悪くはない。発売は1970年代の終わり頃と推測される。
トキナーのRMCシリーズはAT-Xシリーズの下位バージョンという位置付けにあるが、写りの評価が高いレンズが多い。このレンズも例外ではないと思う。
最短撮影距離は全焦点域で1mだ。300mmという焦点距離で最短1mは撮影倍率1:2.3なのであり、マクロレンズに迫るほどに寄れる。
望遠メインで使うなら、まだまだ出番があるレンズだと思うのだ。
あいにくの曇り空だ。というか、嫌になるほどガッツリ曇っている。
光線状態は撮影のためにはほとんど最悪なのだが、このレンズとは常陸の国の大名だった佐竹氏ゆかりの額田城址に行こう。
額田城址は茨城県内でも有数の規模を誇る城址だ。もちろん、建造物はなにも残されていない。土塁が残されているだけだ。
森の中にあるかのような城址の土塁に沿った道を歩けば、まだ色彩は残っているだろう。