CANON LENS 100mm f:3.5 II

 

 

 

 

 

Lマウント時代のキヤノンレンズ、セレナーのII型だ。発売は1958年だから、ずいぶん古いレンズだ。

で、見た目もかなり気合が入っていて、ボロボロだ。(^^;

光学系は1953年に発売された初期型セレナーと変わっていない。光学系の変更なしに、重量だけ軽量化され、セレナーの名も外されたのがII型だ。

 

このレンズの絞り羽根枚数は15枚。レンズ構成は4群5枚のテレフォトタイプだ。

当時、この焦点域のレンズの光学系はトリプレットやテッサーが多かったように思う。それなら、かなり贅沢な光学系だったと言える。

 

当時はまだカラーフィルム時代ではなく、モノクロ写真が主流だった。

このレンズはコーティングはされているが、もちろん単層膜コーティングだ。カラーバランスなどは、ほとんど考慮されていなかっただろう。

 

それなら、性能的にプアかと言えば、けっしてそんなことはない。

絞り開放時でもかなりシャープな絵を描いてくれるし、カラーバランスが良く、コントラストも癖がなく、トーンの変化もなだらかだ。
また、当時のレンズは絞り開放時にぐるぐるボケが目立つものが多かったが、このレンズは「条件によっては多少発生する」程度で、トータル性能は非常に高いと思う。

 

このレンズの当時の販売価格は22,000円だ。

1958年のサラリーマンの平均月給は16,600円だった。現在の平均月給が320,000円程度だから、おおよそ1/20だ。

それならこのレンズの価格は、現在の感覚で見るなら400,000円を優に越えるのであり、かなり高額な商品だったと言える。

いや、リサイクルショップで入手した価格は、外観のお陰で?¥1,000だったが。(^^;

 

 

もう立冬だ、冬に入る。今日は、久しぶりに、棚倉の山本不動に行こう。あのあたりはもう紅葉も盛りだ。

山本不動はその名の通り、不動明王を祀っているのだが、長い階段の両側には不動明王の眷属である童子たちの像が数多く立ち並んでいる。

 

立ち並ぶ像は、童子の名の通りに、みな少年少女たちだ。そのうつむき加減の表情に感じられる苦しみや意志を見ていると、なんとも言えない思いがするのだ。

 

帰路には、山本不動からそれほど遠くない場所にある八槻都々古別神社(やつきつつこわけじんじゃ)にも立ち寄ろう。

奥州一ノ宮であるこの神社の境内は、いつもきれいに掃き清められている。

 

そうしていつも通りに?、写真はすべてシャッフルしよう。

なお、たくさん撮り過ぎたので、写真がだぶらないように記事を二つに分ける。

この記事は(1)だ。(2)はこちら。

CANON LENS 100mm f:3.5 II (2)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sinfonia No. 2 in C minor, BWV 788