ZOOM -λII 1:4.5-5.6 f=75-300mm
MULTI-COATED SIGMA
シグマの望遠ズームレンズだ。シグマレンズの「MULTI-COATED」記載は1970年代に行われていたが、このレンズにも書かれている。端境期?のレンズなのだろう。
このレンズのローレットパターンは平行ではなく螺旋状になっている。なかなかお洒落だ。発売時期は1980年前後だろうか。
シグマは自社製レンズの名称にギリシャ文字を冠していた。そもそも社名の「シグマ」自体、ギリシャ文字由来のものだ。
このレンズはλの2代目となる。それまでの望遠ズームは200mmまでというのが多かったが、このレンズでは望遠端を300mmまで伸ばした。
開放F値が5.6は暗いと思うが、単焦点レンズの300/5.6と寸法はそれほど変わらない。光学系はかなり進歩しているのだろう。
晴れ間はたまにしか見えない曇り空だが、湿度が高くて蒸暑い。
このレンズとは、水戸光圀の命により植樹されたという、那珂川沿いの百色山に立ち寄ってから、開基が西暦八百七年という古刹、六地蔵寺をめぐろう。
御神木があり、注連縄を用いているお寺だ。それもまた、その古さならではのものなのだろう。神仏混交がとくに違和感を与えないのだ。