TELE-MACRO MULTI-COATED 2X-1:1 SIGMA
+ CANON LENS FL 58mm 1:1.2
シグマの2倍テレコンバーターだ。発売は1980年前後だろうか。
テレコンバーターとは、撮影用のレンズに取り付けて、レンズの焦点距離を1.4倍とか2倍にする光学系のアクセサリーだ。
どこのメーカーの宣伝文句だったか忘れたが、「ポケットに入る超望遠」というのがあった。まさにその通りだろう。
このテレコンバーターは名称に「MACRO」「1:1」とある。これは内部のエレメントユニットを取り外せば等倍の接写リングになることを意味する。
一般的なテレコンバーターにそのような機能はない。
たとえそのような機能があったとしても、自分は一度も使わないかもしれないと思いつつも、サードパーティとして付加価値を高めようとしたギミックは、なんだか楽しい。設計者たちの笑顔が見えてくる思いがするのだ。
いまどきの高画素機は、クロップ撮影によって主レンズの性能を落とすことなく、テレコンバーター的に画角を狭くすることができる。
対して、テレコンバーターはエレメントを6~7枚は使っているから、主レンズが標準レンズならエレメント枚数の合計は2倍程度になる。
これは、主レンズが別物に化けてしまうほどの変化と言える。
もちろん、ここでの変化とは、劣化方向の変化なのであり、クロップ撮影と比較すればデメリットが大きいと思える。
だが、どう劣化するかだろう。たとえば、エッジににじみが出て、独特の魅力が出るかもしれない。
歓迎したくなる劣化だってあるわけで、好奇心をかき立てるではないか。(^^;
このテレコンバーターを使って市街地からやや離れた場所で撮った写真がたまってきた。この機会に?まとめてアップロードしたい。
Beethoven, Archduke Trio, 1st mov, Suk Trio