くり返し出会う初夏の影－ミノルタ MDロッコール 45/2

MD ROKKOR 45mm 1:2 minolta

撮影はα７Ｒで行ったが、上の写真はレンズと同時代の、ミノルタＸＤ-Ｓだ。

１９７８年に発売された小型でコンパクトなパンケーキレンズ、ＭＤロッコール４５／２だ。
ミノルタのパンケーキレンズは、他に１９６４年に発売されたテッサータイプのロッコールＴＤ４５／２．８があるが、その後は、今回ご紹介する５群６枚ダブルガウスタイプのレンズが発売されただけで、この２種以外に存在しない。

１９７８年頃は、一眼レフカメラに付くレンズは単焦点レンズからズームレンズに置き換えられてゆく時期だった。
この時期、各社から小型軽量のパンケーキレンズが発売されたのは、レンズの大型化に対する反動だったのかと思わせる。

パンケーキレンズはいまなお根強い人気を保ち、当時のレンズラインナップ中では最も低価格帯にあったにもかかわらず、中古市場では当時の定価以上の価格設定がされることすらある。
いつの時代でも一定の人気を持っているレンズタイプなのだ。

今日は曇ってはいるが、初夏らしく気温も高い。
今日は山ぶかい西金砂神社をめぐった後、金砂本宮神社の周辺をめぐろう。

日立市の海辺に現れた神が、里人に紫の雲のたなびく場所に社殿を建てよと告げたとき、そんな雲が出ていたのが金砂本宮神社があるあたりだという伝説がある。
そこで社殿を建立すると、さらに先の山に五色の雲がたなびき、そこに西金砂神社を建てたのだそうだ。
大きくかかわりを持つそんな場所をこのレンズとめぐろう。