RMC Tokina 300mm 1:5.6
トキナーの単焦点望遠レンズだ。発売された時期ははっきりわからない、デザインから見て1980年代前半のものだろうか。
300/5.6は比較的軽いレンズが多いが、このレンズは金属鏡筒で仕上げはなかなか良いと思う。
フルサイズで使う300mmの画角は、「指先にマッチ箱を挟んで手をまっすぐに伸ばした場合の、マッチ箱の範囲」が、大まかには当てはまる。
つまり切り取る範囲はかなり狭いのだが、これで意外な被写体を見い出すことができる。
遠くのものを引き寄せるのが望遠レンズだが、視界の中の極小範囲を切り取るためのレンズとも言える。つまり、日常の中に潜む異界を切り取るレンズと言えるだろう。
このレンズとはひさしぶりに花園神社に行こう。創建が西暦795年のこの神社は坂上田村麻呂も関連する神社だ。
山ぶかい場所にあるこの神社は、いまでこそ車道が通り、駐車場もあるが昔はここまで歩いたのかと驚かされる。
このレンズと、その周辺をめぐろう。
なお、たくさん撮影しすぎたので、写真をだぶらないように記事を二つに分ける。
この記事は(1)だ。(2)はこちら。
いにしえの時代から流れる川 (2) - RMCトキナー 300/5.6
いにしえの時代から流れる川 (2) - RMCトキナー 300/5.6
J.S. Bach BWV 653 An Wasserflussen Babylon by Albert Schweitzer