(ETR) MACRO ZENZANON PE 1:4 f=100mm
ゼンザブロニカの中判645、ETRシリーズ用のゼンザノンレンズだ。
このレンズはETRシリーズの最終バージョンである「PE」だ。発売は1980年ごろだろう。
645フォーマットレンズの画面範囲を、35mm判レンズの画面範囲に置き換えるなら、645判の焦点距離×0.6で35mm判とほぼ同等になる。
このレンズの場合なら60mmになるから、標準マクロという位置付けになる。
645用レンズを35mmフルフレームで使う場合、イメージサークルの中心部だけを使うことになる。
欠点が出やすい周辺部は影響しようがない。そのため、画面全体にわたって均質な描写が期待できるのだ。なにかと期待度の高いレンズではある。(^^;
信憑性は不明だが、中判用レンズにおいて、解像力や収差補正などの設計基準は35mm判レンズより緩いことが多かったと聞く。
35mm判レベルで解像力や収差補正を追及するなら、コストがべらぼうなものになってしまうからなのだろう。
個人的には、中判用レンズは立体感のある描写を見せてくれるレンズが多いと思うのだが、立体感については、収差がそれをもたらすことがあるという説もある。
それなら歓迎だ、このレンズはどんな絵を描いてくれるのだろうか。
なお、ブロニカETR→Eマウントアダプターが見当たらないので自作した。製作手順を次のリンク先に記載した。
このレンズとは、イギリス人が設計した水辺の公園をめぐろう、映画「テルマエ・ロマエ」のロケにも使われた七つ洞公園だ。
この季節、さまざまな被写体がこの季節ならではの姿で待つだろう。
すべて絞り開放撮影としようか、トーンの豊かなレンズでの開放撮影は解像力が犠牲になる半面、油彩画的な濃さが出てくるものだ。それもまた面白そうだ。
Jean Sibelius - 5 ROMANTIC PIECES FOR PIANO - OP. 101