MAMIYA-SEKOR C 1:4.5 f=180mm
このレンズは、マミヤの中判67サイズのフィルムカメラ、RBシリーズ用の3群5枚のセコールレンズだ。
RBシリーズのカメラは1970年に発売された。大きく重いカメラで、スタジオ写真撮影などプロ向けのカメラだったが、そのレンズ性能の高さから、風景撮影などに持ち出すカメラマンも少なくなかった。
3群5枚というレンズ構成が独特だ。67判で180mmは中望遠レンズだから、テレフォトタイプではないだろう。
あるいは、テッサーやダブルガウスと同時代に登場したヘリアーなのだろうか。それなら興味津々だ。
しばしば、収差が立体感を演出するという話を聞く。ヘリアーは、収差を抑えきれなかったためにテッサーやダブルガウス、ゾナーの後塵を拝した光学系なのだ。
RBシリーズのレンズはヘリコイドを持たない。ヘリコイドはRB67カメラボディ側に内蔵されているのだ。
つまり、レンズを35mmカメラにつけただけでは、ピント合わせができない。
しかしこのレンズを使ってみたい。ということで、自作マウントアダプターにヘリコイドを合体させた。製作手順は次のリンク先に記載した。
RB67レンズでスナップ撮影などユニークと言えるのだが、ともかくこのレンズは優秀だ。どうしても使ってみたいのだ。
日陰にはまだ雪が残る。
今日は御岩神社に行こう。積雪により入山禁止となったままだが、麓の拝殿までは問題なく行ける。
森の残雪をこのレンズで切り取って来よう。
Faster-Within Temptation(lyrics)