CANON LENS FL 50mm 1:1.4
1966年に発売されたキヤノンのFLレンズだ。
当時、キヤノンは同スペックのレンズであっても設計変更を繰り返し、FL50/1.4も3回ほど設計変更されている。
このレンズはA/Mポジションがレンズ前側にあり、初期型だ。5群6枚の光学系は後期型で6群7枚に変更され、FD50/1.4に引き継がれる。
1960年代の前半は、他のメーカーもそうだが、設計変更が繰り返されたレンズが多い。
一眼レフ登場からそれほど時間もたっておらず、過渡期だったからなのだろう。
そんな、エンジニアたちの妥協を知らない進化の過程を見るのも楽しいものだ。
このレンズは非常にシャープなレンズなのだが、開放近接撮影ではボケに「ぐるぐる」系の癖があり、そのあたりが対策されたのだろうか。
もちろん、ぐるぐる系レンズに飛びつくマニアも多いわけで、欠点を欠点と受け止めないことがマニアの正しい?姿勢なのだろう。
なお、撮影枚数が多くなったので、写真をだぶらないようにして記事を二つに分ける。
この記事は(1)だ。(2)はこちら。
台風の前の蒸暑い一日 (2) - キヤノンFL50/1.4 [I] □
台風が近づいている。とても蒸暑い。
今日はこのレンズを連れて、片道15分程度の、いつも通りかかっている道路からあちこちに立ち寄ってみよう。
神峰公園と神峰神社だ。ときにはベンチに腰を下ろして、冷たいお茶でも飲もうか。
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