TAMRON [22A] 35-135mm 1:3.5-4.2 CF TELE MACRO
1982年に発売開始された、タムロンの22Aだ。
ユーザーによるレンズマウント交換方式であるアダプトール方式のレンズ群はいまなお評価が高く、このレンズも例外ではない。
このレンズは、焦点距離域が準広角から望遠側に振られている。
つまり、被写体に向かって、「何歩か踏み込んだ描写」が、このレンズの専門領域?になる。出番はたびたびあるレンズと言える。
ちょっと不思議なレンズだ。ファインダー像で合焦点が見つけにくいのだ。
正直、ファインダーでピント合わせがしにくいレンズは、シャープネスが足りないことが多い。
しかしこのレンズは、アダプトールシリーズならではのシャープネスを持っている。
それにもかかわらず、ピント合わせがやりにくいのだから、なんだかよくわからない。
まあいい。(^^;
それにしてもアダプトールシリーズは、このレンズも含めて、設計製作にあたって、労力を惜しみなく注ぎ込んだと思えるほどに、本当に贅沢な作りになっている。
タムロンのアダプトールシリーズがいまなお人気がある理由は、写りだけではなく、作りの良さを兼ね備えているという点にもあるのだろう。
モノ作り日本の価値観?を、いまだ漂わせているレンズなのだ。
このレンズを連れて、ふたたび副将軍家の庭園にお邪魔させていただこう。
当時、鎖国中だった日本の副将軍家の庭園には、朱舜水の石碑もある。
思想家であった朱舜水は、中国で清王朝が興ったとき、それと対立し戦い、敗北して日本に来たのだ。
水戸光圀(水戸黄門)は彼を水戸に招き、「朱舜水先生」と呼んだ。そうして学問所で彼に教鞭をとってもらった。
教え子の中には、水戸黄門のモデルとされる格さん(安積覚兵衛)もいる。助さんも格さんも実際はトップレベルの歴史学者だった。
鎖国中ではあっても、受け入れることを忘れたことはないのだ。
Chopin - Polonaise op.53 - François 1958