YASHICA/CONTAX  ML 50mm f=1.4


 

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ヤシカ/コンタックス(Y/C)マウントのMLレンズだ。
ドイツのコンタックスは、ヤシカと提携、1975年にY/Cマウントのカメラ、レンズを発売した。

ヤシカからは、カールツァイスレンズ(設計はドイツ、製造はドイツと日本)と、日本で設計製造されたMLレンズが併売されることになった。
カールツァイスのレンズは高級品、MLレンズは比較的安価な一般向けという位置付けだった。

しかしMLレンズの評価はいまなお高い。設計製造はいまや伝説的なレンズメーカーである富岡光学だ。

カールツァイスはヤシカとの提携時に、日本メーカーのレンズ製造能力を見極める必要があった。彼らが納得できるレベルになければ、カールツァイスというブランド名にも悪影響が出るのだ。
彼らはいっさい妥協しなかったが、結果はもちろん完全に合格だった。

富岡光学が手掛けたMLレンズのラインナップ中には、カールツァイスを超えるとさえ言われるレンズが含まれていた。
たとえば、併売されたカールツァイスのプラナー50/1.4は標準レンズの頂点にあるとされるが、ML50/1.4をプラナー以上とする人も多い。
そのため、富岡光学の名は、伝説化するほどにひろく知られることになったのだ。


このレンズは海に連れてゆこう。
今日は大潮だ。昼ごろに潮は大きく引く。浜辺のふだん行けない場所にも行くことができるだろう。
波は遠く、おそらく被写体にならない。しかし、ふだん行けない場所に、多くのものが待つだろう。


 

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Johann Sebastian Bach: An Wasserflüssen Babylon, BWV 653